歴史コラム

1968年


ソワンエステティック国産第1号機の開発
~エステティックの国内普及をめざして~

main_vi

ソワンエステティック国産第1号機

1967年、カネボウ化粧品は、大阪済生会病院皮膚科の山本茂一医長(当時)よりパリのソワンエステティック機器と技術の紹介を得て、機器の国産化に向けての取り組みに着手しました。当時の日本では、エステティック機器は、フランスやドイツから輸入していましたが、カネボウ美容研究所はこれら海外機器の機能・性能を参考に、1968年に低周波電流(5~1,000ヘルツ、±極性)を用いてお肌のお手入れを行なう国産第一号のエステティック機器の独自開発に成功しました。

以降、1980年代後半にかけて、カネボウチェーン店での常設用・巡回美容相談用、セルフケア用、サロン用など用途別に様々な機種を開発し、お肌のお手入れを助けるためのエステティックの普及に努めてきました。

その過程では、美容家の芝山みよか女史、前掲の山本茂一医長、カネボウ美容研究所の吉田醇所長の3名の呼びかけで、1972年に日本初のエステティシャン組織「日本エステティシャン協会・CIDESCO-NIPPON」(後の、日本エステティック協会※1)を設立し、エステティックの効果検証と日本でのエステティシャンの地位確立を推進しました。

(現在、カネボウ化粧品では、エステティック機器等の美容機器の開発、店頭でのソワンエステティックは行っていません)

1969年(昭和44年)3月4日 日本粧業速報
「カネボウ 銀座三越でソワン・エステティックの指導」

関連リンク

01

電流計器
この針を見て電流の強弱の程度を図ります

02

機種名
直訳すると「美顔装置」

03

電極の端子(赤と黒)と電流レベル調整ダイヤル
この端子に端末機器をつなぎます。WNは±の切り替えスイッチ

04

周波数の調節ダイヤル
これで断続波の大きな波、小さな波を調節します。

05

周波数調整ダイヤル(左)と電源用のトグルスイッチ(右)

06

社内研修用の化粧品
ビューティカウンセラーなどのソワン・エステティック研修で使っていました。

07

ソワン実施店用ポスター(1980年前後)
古手川祐子さんにイメージモデルをご担当いただいていました。

08

ビューティソワンニュース(表紙)
1975年~1983年まで、ソワンを実施するカネボウチェーン店の情報交換を目的に発行されていました。

09

関連機材 ビューティスコープ
これでお肌の状態を確認していました。

10

関連機器 レッドビューティ

11

関連機材 美容椅子

Kao Beauty Brands 公式 SNS

Page Top