story43

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憧れのブランドで心の持ちようが変わった

ある日、私宛ての手紙が店頭に届きました。初めてのことだったのでドキドキしながら差出人を見ると、あるお客さまのお名前が。そのお客さまとの出会いは百貨店が特に混み合う土曜日のことでした。

接客をお待ちいただいている女性二人組のお客さまは、テスターの前で「やっぱりこのブランドはいいね、キレイだね」と楽しそうにお話されていました。今どきのファッションに身を包み、キレイにメイクアップされていたので大人びて見えましたが、お話を伺うと、お二人ともまだ学生とのこと。百貨店の化粧品カウンターは自分たちには敷居が高く思えたらしく、いつもより背伸びしたお洒落をされてきたそうです。
お二人が見ていた化粧品は、薬局にはなく百貨店カウンターで取り扱っている化粧品ブランドのものでした。雑誌などでそのブランドの記事を目にするたびに、いつか使ってみたいと思い続け、アルバイトでお金を貯めて今日やっとそれをお買い求めいただくためにご来店くださったとのこと。

私は本当に嬉しくて嬉しくて、そのブランドをもっと好きになっていただきたいと思い、お肌のお手入れの方法やメイクのポイントなどをアドバイスさせていただきました。お二人は鏡を覗き込みながら「自分じゃないみたい!」と興奮されたご様子で、メイクアイテムとともにスキンケアアイテムもご購入くださり、「本当によかったね、嬉しいね」と言い合いながらお帰りになったのでした。

そして、今日いただいたお手紙には、こう書かれていました。
「まだ学生の私たちには、贅沢過ぎるブランドでしたが、あの日以来、このブランドのイメージに見合う女性になりたいと思い、気配りや立ち居振る舞いなどに気をつけるようになりました」と。

「憧れのブランドを使うことで、心の持ちようが変わったのを感じています」

ビューティカウンセラーにとって、お客さまにこんな風に思っていただくのは最高のことです。化粧品には、お客さまの前向きに生きていこうとする姿を応援する力があるということを実感しました。そして、このお客さまが、素敵な女性になって社会に出ていかれることを思い浮かべて嬉しくなりました。
今でも自分を奮い立たせるときに読み返して元気をいただく、私の宝物のお手紙です。

語り手 A.O./BC(ビューティカウンセラー)
百貨店所属 BC歴2年