story31

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レッスンのおかげで就活がんばれました

そのお客さまは、「就職活動をするので、好印象にみせるメイクを勉強したいんです」と学校で配布されたというメイク冊子を片手にご来店されました。せっかく冊子をお持ちでいらしたので、その内容に沿ってメイクアップレッスンをしました。仕上がりはとても素敵で、お客さまも「難しそうだけどがんばってみます!」と、張り切ってお帰りになりました。

ところが数日後、一転して不安げな表情でふたたびいらっしゃったお客さま。「あの時はわかったつもりだったけど、帰って一人でやってみても全然上手くできなくて・・・・・・」とのこと。
お客さまの困っているご様子を拝見して、「私の方こそお客さまにメイクテクニックを十分お伝えできたものと自己満足してしまって、お客さまに十分寄り添えていなかった」と、とても申し訳なく思いました。そして、それでも再び私を頼ってご来店くださったお客さまの期待にもっと応えたいと思いました。

そこで「まず、今日はファンデーションだけじっくりやってみましょう。慣れたら次のステップに。焦らずに一歩ずつ、一緒にがんばりましょう」とご提案しました。
すると、ようやくホッとしたご様子で、実はお化粧自体にあまり馴染みがないこと、これまでも誰かにちゃんと聞くことが恥ずかしかったことを打ち明けてくださいました。そして「プロに『一緒にがんばりましょう』と言ってもらえたのは初めてで、安心しました。」と、にっこりとおっしゃってくださいました。

それから何回もご来店いただき、一緒に練習を重ねるうちに、お客さまのメイクの腕前はグングン上達。

そして数カ月後、第一志望の就職先に決まったことをわざわざ知らせにいらしてくださいました。

「あのメイクレッスンのおかげで就活がんばれました。どうしても報告したくって」

とおっしゃるお客さま。
内定は自身の努力で掴み取ったものに違いないのに、そう言ってくださるやさしい気持ちに感動して涙が出そうになりました。お客さまの人生の大事な場面にメイクで関わりを持てた、忘れられない出来事です。

語り手 M.Y./BC(ビューティカウンセラー)
ドラッグストア課所属 BC歴2年