story26

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このまま帰るのはもったいない

岩手県盛岡市で開催された、ピンクリボン運動のイベントに参加させていただく機会がありました。そのイベントで私たちカネボウは、メイクの中でも一番質問が多い「眉の描き方レッスン」を行ないました。

そのレッスンに、60歳くらいのお客さまがお友達同士で参加してくださいました。若い頃からメイクをきちんとしたことがなく、自分の歳で化粧品売り場のビューティカウンセラーに眉の描き方を教えてほしいとは、恥ずかしくて言えずにいたとのことでした。そこに、このイベントの開催を知って、今日までとても楽しみにしていたことを話してくださいました。

レッスンが始まり、美しく自然に見える眉の描き方のポイントをレクチャーして、その後で鏡を見ながら、眉ペンシルとパウダーを使って実習していただきました。「パウダーを使うと自然に色が足せるわね」「長さはこのくらいでいいかしら」など描き方のポイントをお友だちと確認し合いながら、熱心に眉を整えていらっしゃいました。

そして、お互いに仕上がった眉を見て「すごく変わった!」「今までと全然違うわね」と予想以上の変化に大喜びのお二人でした。

「このまま帰るのはもったいないわね。百貨店にお洋服でも見に行かない?」

とお一人が提案すると、お友達が「そうしよう。せっかくきれいになったんだしね」と弾んだ声で意気投合し、二人で楽しそうにイベント後の予定を相談されていました。

盛岡は私の出身地でもあり、以前からなにか被災した故郷のためにできることはないかと思っていました。その願いをこのイベントのお手伝いで叶えられたことは、とてもうれしく光栄なことでした。これからもこの体験を生かして、美容の力でみなさんのお役に立ちたいと気持ちを新たにしました。

語り手 K.O. 講師
美容教育グループ 講師6年(当時)