KIREI きれいになる人 特別号, 2020 キレイは一日にしてならず。昨日より今日、今日より明日、キレイになることを目指す……。さぁ、あなたも「キレイになる人」へ!!
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1日中、食事ばっかり。
心と体のエンゲル係数が
高すぎる?

今あちこちから聞こえてくるのが、自粛生活でじわじわと体重が増えてきているという悩み。
言うまでもなく、一方には、寝る間もないほど、また食事もろくろくできないほどの忙しさに疲れ果てている人もたくさんいるわけで、こうした話題に触れるのは申し訳ない気持ちでいっぱい。
でも、多くの人が強いられている自粛生活では、本気で料理を始めましたとか、作るのも食べるのも楽しくなった、そして今のところ食べることしかすることがないとか、まさしく“心のエンゲル係数”が異様に高まっているのを感じます。
休業要請を受けた店の料理をテイクアウトすることも、少しでも売り上げの足しになれば、という気持ちだったのが、次第に名店のテイクアウトにはまっていく人もいたはず。
もちろんそれはそれ、日々の食事を楽しむことは人間の快楽の最たるもの。この時期、前向きに生きる最大のすべになるのかもしれません。
でも家にいて3食をしっかりとると、1日中食事をしているような感覚にとらわれるはず。朝食が終わるとすぐ昼食になり、昼食が終わったと思えば、またすぐ夕食の用意という具合に、まさにご飯ばっかり、食べてばっかりの日々になりがちなのです。
1つに時間の観念の中で、食事は他の行為以上に時間を長く感じさせるもの。出勤や人との関わりが減るほどに、逆に食事の時間を長く感じてしまうという不思議があるからこそ、1日中食べてばっかりという意識になるのです。
もちろん食事が楽しければ1日の充実度も高まるわけで、自粛生活においては素晴らしいこと。でも一方で、それでは心ばかりか体のエンゲル係数も高めすぎてしまいます。

日本の食事は長い間、
1日2食だった

日本は江戸時代の後期まで、1日2食であったといわれます。一説に、肉体労働の人が2食では持たないために、朝食と夕食の間に昼食を加えたのが、1日3食の始まりとも。

これまでのように通勤や会社での業務、人との関わり、アフターワークの会食、ジム通い、またそれらにまつわる様々なストレスなどを考えると、そこには結構なエネルギーを要し、やはり3食たっぷりとることが必要なのでしょう。
でも在宅勤務は驚くほどシンプル、いかにリモートワークや、家事で四苦八苦していたとしても、単純な動きの量を考えると、3食分のエネルギーを消費できるのかどうかは疑問。2食で充分な日もあるのではないでしょうか。その2食をできるだけ充実させれば、作るストレスはもちろん、なんだか食べてばっかりという食べるストレスも減るはずです。
例えばブランチと、夜早めからのゆっくりの食事……それなら一食一食のメニューもさらに贅沢になり、食事の喜びはむしろ増すかもしれないのです。
1日2食は、地球の営みと
共に生きている感覚。
だから、心地よい

そして、1日2回の食事がなんだか心地よいのは、カロリー過多にならないのはもちろん、自然と共生する喜びがあるから、そう考えてみてください。
毎日家で過ごすと、日の出や日の入りにも敏感になり、月の美しさに見とれる時間も増えてくるはず。まさに地球の営みと一体になって、自然を感じ、その自然の一部になろうとしている証と言えます。
日が昇るとともに起き、夜が更けるとともに眠る、そういう単純な生活に戻ってみるのも1つの美容。とすれば、あまり激しく動かないナチュラルな日の1日2食も、地球の営みと歩調を合わせながら生きるように、とても自然なものに感じられるはずなのです。
だから1日家で過ごす時は、たっぷりと1日2回、丁寧に食事をとる心がけを。太ることなく、自然の摂理と共に生きる心地よさを知る日々を始めてください。それも“新しい生活様式”の1つなのかもしれないのだから。

文・齋藤薫(美容ジャーナリスト)
齋藤薫 美容ジャーナリスト/エッセイスト
女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイ、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)ほか、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。