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2009年12月
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タイトジャンクションのバリア機能における新たな制御機構の発見 ~自然免疫応答、温度感受性受容体による機能制御~
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・Activation of Toll-like receptor2 enhances the intercellular permeability barrier of tight junctions in normal human epidermal keratinocytes.
・TRPV4 activation enhances tight junction functions in normal human keratinocytes. 日本研究皮膚科学会 第34回年次学術大会・総会 |
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皮膚最表面に位置する角層は、物理的なバリアとして機能していますが、角層直下の顆粒細胞同士の間に存在する「タイトジャンクション(TJ)」も様々な物質の透過バリアとして注目されています。このTJのバリア機能は表皮細胞が TJ の密着性の強さを制御することにより動的に調節されています。
今回、表皮細胞を用いて、自然免疫応答を刺激するとTJ機能が強化されることを見出しました。細菌が物理的な角層バリアを突破すると、受容体(Toll-like receptors)が細菌を感知し自然免疫機構が発動されます。今回の研究成果から、この受容体からのシグナルがTJ のバリア機能強化にも働いていると考えられます。
また、温度や浸透圧変化を感知する受容体(TRPV4)を刺激してもTJ バリア機能が強化されることを発見しました。皮膚は外部環境の変化を感知すると、TJ のバリア機能を調節し皮膚の正常な働きを維持しているのかもしれません。
今後も皮膚バリア機能の維持・向上のため、角層だけでなく TJ のバリア機能制御からも研究開発を進めていきます。
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2009年9月
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オリーブ果実水から抽出したポリフェノール含有素材に 生活習慣病の発生を抑制する可能性のあることが判明!
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| オリーブ果実ポリフェノールの生活習慣病への効果 第50回日本人間ドック学会 |
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オリーブオイルのポリフェノールは生活習慣病を予防することが報告されています。しかしながら、オリーブ果実中のポリフェノールは、その多くがオイル製造時に廃棄されていた水溶性の部分に含まれていることから、オリーブ果実水から得られたパウダー(OPDEX)を食品素材として活用することを検討してきました。これまでの研究で、このOPDEXには抗酸化効果があり、日焼けによる皮膚の紅斑を抑制するなど、美容的な側面から有効活用が期待されています。
今回更に、生活習慣病への効果を確認するため、血糖値がやや高めの方を対象とした摂取試験を行いました。その結果、摂取前と比較して空腹時血糖値を有意に低下させるとともに、血中の中性脂肪やコレステロールにも好ましい効果を有することが分かりました。
これらの結果から、OPDEXには生活習慣病の発生を抑制する可能性を有することが見出され、この素材の特徴を生かした美容と健康を目指す新たな健康食品の提案が可能となりました。
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2009年8月
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現代日本における「ときめき」とは?
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| The modern meaning of ‛TOKIMEKI’, the Japanese traditional word on the emotional state. International Society for Research on Emotion 2009 Conference |
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「ときめくとキレイになる」と言われるように、女性にとって「ときめき」は重要な感情です。しかし、その重要な感情である「ときめき」がどのような感情であるかはこれまで詳細に検討されてきませんでした。
今回、カネボウ化粧品では20~69歳の男女を対象に「ときめき」の経験について調査を行いました。その結果、「ときめき」は主に異性を対象として経験されること、心拍の増大など交感神経系の興奮を伴う活性的なポジティブ感情であること、そして「表情」にポジティブな変化をもたらしうることが明らかとなりました。
カネボウ化粧品では今後も女性の気持ちや感情についての理解をより深め、人の気持ちや感情へのアプローチから女性の美しさを実現する化粧品開発への応用を行っていきたいと考えています。
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2009年6月
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皮膚中のコラーゲン構造は均一に存在していない
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| Analysis of skin anisotropy using polarization-sensitive optical coherence tomography European Conferences on Biomedical Optics(ECBO) |
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偏光感受性Optical coherence tomography (PS-OCT)は皮膚に偏光を照射し、非侵襲的に皮膚内部のコラーゲン構造(より詳しくはコラーゲン構造の複屈折)を3次元的に可視化・評価する方法です。カネボウ化粧品と筑波大学計算光学グループは共同で、PS-OCTを用いて皮膚内のコラーゲン構造とシワとの対応を解析することで、シワ形成メカニズムの研究を行なっています。今回、皮膚の伸展にともなう真皮複屈折変化を計測したところ、伸展方向によって、複屈折が変化することが判りました。さらに、その変化度合いは皮膚表面からの深さに依存していました。これらの結果から、皮膚内のコラーゲン構造は均一に存在しているのではなく、外部の力に対応して動的に配向性を変化させることがわかりました。今後、コラーゲン構造の配向性としわとの関連性をさらに研究し、シワ形成メカニズムの解明に迫りたいと考えています。
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2009年5月
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口紅の光学特性を考慮した塗布色推定法を開発
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| 口紅の光学特性を考慮した塗布色推定手法 日本色彩学会第40回全国大会 |
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個人の口唇の色はそれぞれ異なっているため、口紅の「見色」とその口紅を唇に塗布した時の「塗布色」は異なります。今回カネボウ化粧品では、口紅を塗った色がどのような光学的メカニズムで見えているかを考慮し、唇色から口紅塗布色を予測する技術を開発しました。
口紅は、他の化粧品より発色力が強いことから、強く吸収される波長帯の光(補色の光)を多く反射する性質があると考え、複素屈折率によって空気と口紅層の境界面での反射を考慮して解析を行ないました。また、口紅塗膜層内で散乱、吸収が起こり更に上方へ向かう光が境界面で再反射されることも考慮しています。これらの光学メカニズムを反映させた色予測方法を用いて実際の唇色から口紅塗布色を予測した結果、精度良く推定することができました。今後、パール材が多く含有された場合の色推定も精度良く行うことができるように更に検討を進めていく予定です。
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2009年5月
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太りにくい体質づくりに役立つ新規ダイエット素材「天国の種エキス」の開発
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「天国の種」抽出物がエネルギー代謝に及ぼす効果 (1)安静時代謝・体表温・血流量への単回摂取の影響
(2)安静時代謝・体組成・血液検査への長期摂取の影響 日本栄養食糧学会
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カネボウ化粧品では、熊本県立大学大学院栄養生理学研究室 鈴木公教授との共同研究により、ヨーロッパを中心に使用されてきたショウガ科の香辛料「天国の種(グレインオブパラダイス)」から抽出したエキスに基礎代謝亢進効果を発見し、太りにくい体質づくりに役立つことを見出しました。
この「天国の種」に特徴的な成分であるパラドールは、代表的な辛味成分であるカプサイシンと構造が類似しているものの、その辛味はカプサイシンの約1/100~1/1000と刺激が少なく、有効量を摂取できるダイエット素材になり得ると考えられたことから、基礎代謝亢進効果や熱産生促進効果について検証を行ないました。
天国の種エキスを配合したカプセルと無配合のカプセルを1ヶ月間摂取し、安静時代謝量や体脂肪率の変化を調べた結果、天国の種エキスを配合したカプセルを摂取した群では、有意な安静時代謝量の亢進や体脂肪率の減少が認められました。
今後、これらの効果を有する天国の種エキスを配合した商品の開発を進めていく予定です。
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2009年4月
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アトピー性皮膚炎における乾燥にはNMFの減少が関与していた
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| アトピー性皮膚炎患者の角層天然保湿因子解析 第108回日本皮膚科学会 |
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角層の保湿に重要な天然保湿因子(NMF)はアミノ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、乳酸、尿素やNa、Kなどのイオンにより構成されています。これまでにカネボウ化粧品では、健常人の角層の保湿に乳酸、Kが関与していることを見出しており、イオンペアとして提唱してきました。今回は東北大学医学部皮膚科と共同で、アトピー性皮膚炎患者さんと健常人のNMFを比較し、アトピー性皮膚炎における角層の乾燥に乳酸、尿素、Na、Kの減少が関わっていることを見出しました。また、これらのNMFは角層表層に多く存在しており、汗により供給される可能性が示唆されました。これらの結果から、アトピー性皮膚炎では発汗低下により角層へのNMFおよび水分の供給が減少し、角層が乾燥することが考えられました。今後、アトピー性皮膚炎の角層に対する上記NMFの保湿能を確認するとともに、保湿に対する汗の関わりをさらに研究していく予定です。
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2009年4月
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汗は角層の天然保湿因子を供給している
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| 無汗症皮膚における角層天然保湿因子の解析 第108回日本皮膚科学会 |
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角層保湿に重要な天然保湿因子(NMF)にはアミノ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、乳酸、尿素やNa、Kなどのイオンによって構成されています。カネボウ化粧品では、東北大学医学部皮膚科との共同研究として、汗をかく機能が低下している無汗症患者さんの無汗部および健常部皮膚の角層水分量と角層NMF組成の解析を行ないました。その結果、無汗部では健常部と比較して角層水分量の有意な低下が認められました。また、無汗部では乳酸、尿素、Na、Kが有意に低下しており、遊離アミノ酸、PCAは健常部よりも増加する傾向が認められました。
これらの結果より、角層の保湿因子の一部は汗から供給されていることが明らかとなりました。今後、角層保湿における汗の役割をさらに詳細に研究し、スキンケアにおける新たな提案につなげていきたいと考えています。
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2009年3月
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老化を促すAGEが表皮にも存在することを発見
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| 表皮におけるNε-(Carboxymethyl)lysine(CML)の存在 日本薬学会年会 |
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ヒトは年齢を重ねていくと、AGE(Advanced Glycation End Product:最終糖化生成物)を体内に蓄積していきます。AGEはタンパク質と糖の非酵素的な反応(糖化)によって生成し、その過程でタンパク質を変性させるため、老化の一因子と考えられています。皮膚では、代謝回転が比較的遅い真皮コラーゲン線維や弾性線維が糖化されることが知られており、”はり”や”弾力性”を低下させる要因と考えられています。
今回、カネボウ化粧品では、AGEの1種であるカルボキシメチルリジン(CML)が、代謝回転の速い表皮にも存在するという新しい事実を発見しました。さらに、表皮ではケラチン10がCML修飾されやすいことを見出しました。ケラチン10は、表皮の有棘細胞や顆粒細胞、角層の構成タンパク質として知られています。
今後、表皮におけるAGEが皮膚に与える影響について更に研究を深めていく予定です。
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2009年3月
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ユキノシタ科植物「厚葉岩白菜」抽出エキスにメラノサイト活性化抑制作用を発見
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| 厚葉岩白菜(Bergenia crassifolia L.)抽出物のメラノサイト活性化抑制メカニズム 日本薬学会第129年会 |
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カネボウ化粧品では、紫外線などによって皮膚中に生成する炎症物質ヒスタミンと色素沈着(シミ)との関係について継続的に研究を進めています。これまでに、ヒスタミンがメラノサイトを刺激するメカニズムを明らかにしていますが、今回、ユキノシタ科植物「厚葉岩白菜」の根から抽出したエキスが、ヒスタミン刺激を受けた後のメラノサイト内の活性化シグナルを抑制することを見出し、メラノサイトの増殖や形態変化、さらにはメラニン生成に関わる酵素である「チロシナーゼ」の発現を抑える作用を持つことを明らかにしました。
これにより、メラノサイト外でのヒスタミンブロックに加え、「ヒスタミンの刺激を受けてもメラノサイトを活性化させない」という、メラノサイト内にまで踏み込んだ新たな美白アプローチが可能となり、従来の美白成分との組み合わせによって、さらに高い美白効果が期待できます。 |
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2009年3月
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バラの香りに新しい高抗酸化香気成分を発見
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| 新規バラの花香気成分とその高抗酸化能 日本薬学会第129年会 |
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カネボウ化粧品ではバラの花の香りについて多面的な研究を行なっております。これまでに、最も軽い揮発性香り成分である「トップローズアロマ」を見出し、その「香り共鳴効果」や「リラックス効果」を明らかにしたほか、白バラ「ローズアルバ」の香り成分「ブランシロームMS」においてメラニン生成抑制作用を見出しています。
他方、従来よりバラの花の香りには抗酸化効果があるといわれていましたが、その効果を発揮する成分は明らかにされていませんでした。今回、曽田香料(株)との共同研究により、化粧品に用いられるバラ精油(Rose damascena)の一つに、新規バラ香気成分「ロゼルシノール26」を見出しました。この成分は、バラの香りの後残りに影響を与える「ロングラスティングなスパイシー香気」を持ち、さらに非常に高い抗酸化効果を併せ持つ優れた香気成分であることが確認されました。
今後、この新規バラ香気成分を効果的に用いることにより、新たな商品化への検討を進めていきます。
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2009年3月
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お客様ひとりひとりの“素肌の質感”を基に化粧顔をシミュレーションする技術の開発
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| Synthesis of Facial Images with Foundation Make-up 2009 Computational Color Imaging Workshop |
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| ファンデーションの仕上がりは、素肌の「質感」や「色」が大きく影響しています。カネボウ化粧品では、自分自身の素肌の情報(質感と色)を基にファンデーションを塗布した顔を生成するシミュレーション技術の開発を進めています。この技術では、ファンデーションを塗布した時の「肌の色」と「肌の質感」を全く異なる手法で別々に予測した後、両結果を融合します。色推定では、ファンデーションの光学特性を考慮し、Kubelka-Munk理論に基づいて推定しており、個人それぞれの素肌色を考慮した色推定が可能となります。また、質感推定では、肌の細かな凹凸から大きな起伏まで、各々の凹凸に適した解析(Wavelet変換によるサブバンド分解/合成)を行ない、ファンデーション塗布後の肌の質感に反映しています。そして、この2つの技術を融合させることで、「自分が実際に化粧をした時の顔に近いリアルな化粧顔」を作り出すことができるようになりました。 |
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2009年3月
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健康なキューティクルをめざして-キューティクルタンパク質の四量体化機構を解明-
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| 毛髪蛋白質S100A3の四量体形成 第26回PFシンポジウム(つくば) |
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カネボウ化粧品では、健康なキューティクルの形成メカニズムを明らかにするために、山形大学と共同で毛髪キューティクルタンパク質(S100A3)のシトルリン化酵素変換に伴う分子会合プロセスについて研究を進めています。キューティクル内でのS100A3タンパク質は、最初二量体ですが、四量体を形成することでキューティクルの接着・堅牢化が促進すると考えられています。高エネルギー加速器研究機構の放射光施設(ホトンファクトリー)において、溶液中での分子構造が解析できるX線小角散乱法を用いてS100A3タンパク質の四量体構造を解明しました。シトルリン化したS100A3タンパク質において、カルシウム濃度が上がると二量体から四量体に変化するプロセスを溶液中で確認することができました。
今回得られた基礎データを応用することで、今後、毛髪特性を向上させる素材の探索が可能となります。 |
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