ヒアルロン酸

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸とは、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の2種類の糖が交互に結合した高分子多糖で、非常に優れた水分保持能力があります。
皮膚の細胞と細胞の間にはヒアルロン酸が大量に満ちており、肌のみずみずしさ、ハリ、弾力性に深く関与しています。
しかし、皮膚中のヒアルロン酸量は加齢とともに減少していくことが知られており、40代から大きく減少してしまいます。このヒアルロン酸量の減少を防止し、維持・向上することはスキンケアにおいてとても大切です。

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ヒアルロン酸を“育む”

ヒアルロン酸量を向上させるためには、ヒアルロン酸を皮膚中でより多く“作らせる”ことが重要です。ヒアルロン酸は分子量が大きいので、肌表面に塗布しても奥深くまで補給するのが難しいためです。
カネボウ化粧品では、真皮線維芽細胞のヒアルロン酸産生を促す成分としてN-メチル-L-セリン、表皮細胞のヒアルロン酸産生を促進する成分としてN-アセチルグルコサミン(NAG)、βカロテンを見出してきました。

これまでのカネボウ化粧品のヒアルロン酸研究

カネボウ化粧品では、1980年代から続くヒアルロン酸研究の中で、ヒアルロン酸を“育む” 成分の開発に成功してきました。さらに基礎研究でも成果を挙げ、皮膚のヒアルロン酸に関する新しい発見を次々に発表してきました。
※現在、研究・技術開発は花王(株)で行っています。

1981 ヒアルロン酸研究の開始
1984 保湿成分としてL-ヒアルロン酸を配合
1992 真皮線維芽細胞のヒアルロン酸産生促進成分としてN-メチル-L-セリンを発見
Sakai S. et al., Skin Phamacol Appl Skin Physiol 12, :276-83, 1999
1998 N-メチル-L-セリンを化粧品へ応用
皮膚でのヒアルロン酸合成酵素遺伝子発現の可視化に成功
表皮と真皮では異なる仕組みでヒアルロン酸が作られることを遺伝子レベルで解明
Sugiyama Y. et al., J Invest Dermatol 110, 116-121, 1998
Sayo T. et al., J Invest Dermatol 118, 43-48, 2002
1999 表皮角層にヒアルロン酸が存在することを発見
Sakai S. et al., J Invest Dermatol 114, 1184-1187, 2000
2002 表皮細胞のヒアルロン酸産生促進成分としてN-アセチルグルコサミン(NAG)、βカロテンを発見
Sayo T. et al., Skin Pharmacol Physiol 17, 77-83, 2004
2004 香り成分(-)-ムスコンが真皮線維芽細胞、天然精油サフランが表皮細胞に働きかけてヒアルロン酸産生を促進することを発見
2007 両親媒性NAGの開発に成功
2008 脂肪細胞からの分泌物であるアディポネクチンがヒアルロン酸の合成を促進することを発見
第40回日本結合組織学会学術大会・第55回マトリックス研究会大会合同学術集会にて発表Akazawa Y. et al.
「Young Investigator Award」を化粧品業界で初めて受賞
2011年に論文発表 Akazawa Y. et al., Connect Tissue Res 52, 322-328, 2011
2010 新しいヒアルロン酸分解メカニズムを第8回国際ヒアルロン酸会議で発表 Yoshida H. et al. Yoshida H. et al., PNAS, 2013
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