

カネボウ化粧品に入社して2年経った頃、一人のお客さまと出会いました。
その日、そのお客さまは、お買い物のついでに化粧品コーナーをフラッと見に来たとのことでした。
時間もあるとのことでしたので、お顔全体にフルメイクをお試しいただくことになりました。お客さまは普段からファンデーションをつけるだけで、メイクに関してはまったく無頓着ということでした。ですから、フルメイクが仕上がった瞬間、ご自分にビックリされ、とても喜んでくださいました。それ以来、暇を見つけてはお店に寄ってくださり、今までお持ちでなかったメイクアイテムを一つひとつ揃えてくださるようになりました。
それから1年が経ち、私は「カネボウ化粧品・ビューティアップコンテスト<アジア大会>」に地区の代表として出場することが決まり、そのことをお客さまにお話ししました。お客さまは大会当日にわざわざ私にメールをくださいました。そこには、「頑張って!」という応援の言葉はもちろんですが、それにも増して嬉しい内容が書かれてありました。
「私は斉藤ちゃんと出会うまで、実はあまりメイクが好きではなかったの。良く知らなかったということもあってね。でもメイクをして自分がこんなに変われて、全てがすごく楽しくなったのよ。私をここまで変身させてくれて、前向きにさせてくれた腕があるのだから、大会でもきっとすごい結果が出るはずだよ」
涙が溢れ出ました。
今までメイクが好きでなかったこと、そして私との出会いによって、お客さまご自身が変われたということなど、お客さまの本心を初めて知ることができたからです。
私はBCという仕事は外見だけでなく、内面のケアもお手伝いできる本当に素晴らしい仕事だと思いました。そして、そのことに気づかせてくださったお客さまに心から感謝しました。

写真は、2008年2月に開催された大会の模様です。